クルーズ船の中でウィルス感染が広がり、それで性別が変わる……

そんなパンデミックもののエロ動画は無いかと思って探しましたが、見つかりませんでした。

新型コロナ肺炎、パンデミック、感染、などのキーワードではアダルト動画は殆どヒットしませんでした。やはり、そんな行為では「感染」はご法度なので、制作会社も手を出しにくいのでしょうね。

小説では新型コロナ肺炎を題材にしたものが、ちらほら出始めました。新型コロナ肺炎は恰好のキーワードであり、出版すれば売れるでしょうし、どんどん書いて欲しいものです。

さて、ご紹介するのは「異性へのワープ：座礁クルーズ船」という長編小説です。新婚夫婦が豪華クルーズ船に乗り、横浜～東南アジアのクルーズを楽しみますが、途中の香港で下船した中国人の客が新型コロナ肺炎に罹っていたことが判明し、クルーズ船が横浜港に帰着した時に全員が下船を差し止められます。あれっ？どこかで聞いたような話ですね。

新婚妻（23歳）が咳と熱を出し始め、症状が悪化、ついに2月14日の夜、帰らぬ人に……。失意の夫は「この世でなくてもいいから最愛の妻の所に行きたい」と祈ります。そして意識がなくなり……、目が覚めると、授業中の教室でした。そして自分がセーラー服姿であることに驚きます。中学生だった頃の妻になっていたのです！

彼（今は彼女）は、9年後に結婚する時に、絶対にクルーズ船に乗らないようにすることによって運命を変えようと決意します。しかし、その前に彼（彼女）はパンデミックに劣らないほどの大惨事に見舞われます……

ある日、部長から席に呼ばれて辞令を手渡されます。
異動のシーズンでもないのにどうしたのだろう……。
辞令を見ると今日の日付と僕の名前の下に「一般職を命ず」と書かれていました。
「えっ、ご冗談ですよね？　総合職の僕にどうして一般職の辞令が出るんですか？」
「君の営業成績は前代未聞のひどさだ。君には総合職は無理だからアシスタントをしてもらうことになった」
「でも、男性の一般職なんて前例が無いのでは……」
「今日から君がその前例だ」
「そんなバカな……」
その時、人事部の主任の彩子が来てビニールの袋を部長に手渡します。
「おお、今届いたぞ。一般職は全員制服着用だから、すぐこれに着替えてきなさい」
部長から渡されたビニール袋の中には女子社員用のスカートスーツが入っていました。
「これ、スカートじゃないですか。男性の一般職用は当然ズボンでしょう？！」
「一般職の制服はこれだけよ」と彩子が追い打ちをかけるように宣言しました。
「制服を着用しないと社内規定違反でクビになっても知らないわよ」
彩子は僕を会議室に連れて行って背広を脱がせ、スカートスーツに着替えさせました。

恥ずかしさに俯きながら席に戻ると、同じ課の後輩の豪太から、

「これ、2部コピーして会議室に持ってきてくれ」

とタメ口で言われました。

課長からは「お客さんが2名来られたから応接室にお茶を出しに来てくれ」と命令されます。僕はノイローゼになりそうでした。

「今日からOLになりなさい！」と言われた当事者の気持ちを味わえる作品があります。

980円で何時間も浸りきれるのでお勧めです。