以前このサイトに2分余りの去勢手術のオペ動画の記事(睾丸摘出手術の臨床現場を撮影したリアル動画)を掲載したことがありますが、今回は12分間のオペを解説付きで録画した動画を掲載します。
といっても患者はワンちゃんで、最新の炭酸ガスレーザーで切開し、超音波凝固手術器を使用したものです。ご存知と思いますが、男のワンちゃんの場合は、当たり前のように去勢手術をするため、獣医さんも慣れっこです。オスのワンちゃんの多くが玉ナシ竿ありのニューハーフワンちゃん状態ですので、去勢手術に悲壮感を伴わないというのは良いことですね。
人間の場合は、そうしたいから去勢手術をしてもらうわけですが、親からもらった生まれつきのタマタマを取ってしまうということは、一生赤ちゃんのタネを失うばかりでなく、体から男性的特徴が徐々に失われ、「もう男じゃない」的な目で見られるようになるので、非常に悲壮感を伴います。
勿論人間の場合は、普通の男の子がいきなり去勢手術を受けるのではなく、長期間女性ホルモンを使って、男装していても男性トイレで時々ジロリと睨まれるようになってから、思い切って手術を受ける場合が多いので、実際は覚悟の上ですから、悲壮感があるはずがない(悲壮ならやめとけばよい)わけですが、後戻りできないということで精神的に苦しいんですけど・・・
そういう意味で、このワンちゃんの手術を見ていると、実に理論明解で、分かっているのに「こんなに簡単なのね」と納得するような魅力がありました。
これから去勢手術を受けるつもりの方は、是非このワンちゃんのオペ動画をご覧になって勇気をもらいましょう!